虚無庵

徒然なるままに

RubyKaigi 2024 に行ってきた

rubykaigi.org

通算 7 回目、現地参加は三重以来 2 年ぶりです。

初のブース出展 & Meatup

ブース

所属会社がブースを出展するという事自体が初体験なので妙にはしゃいでしまいました。

弊ブースで施術をうけるMatz
弊ブースで施術をうけるMatz

ブースでマッサージを施術するというのをやらせてもらいました。「誰も来なかったら社員がサクラやりますかぁ〜w」と言っていたのですが、ありがたい事に多くの方にお越しいただきました。ありがとうございます。

Meatup

「Day 2. の Meatup 参加者を会期中に集める」ということもやってみました。Day 2. の Drinkup が 10 社以上公開されていて出遅れたのと、「Drinkup 情報を知った時には参加できない」という方たちを狙ってみようとあえて大々的な告知はせずサンドイッチマンになって会場中を練り歩いて声をかけるという怪しいムーヴをしてました。

おかげさまで参加者 0 名は回避できました。ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。

Meatup!
みんなでお肉 1

Meatup!
みんなでお肉 2

本編

Day 0.

前日入りしたのですが生憎の雨でした。そんな中じょーかーさんかっぱさんりょーぺこさんを隣町の浦添市まで連行して知り合いの店に突撃してきました。

何の連絡も入れずに突撃したので最初は知人が私を認識できず、あやうく一方通行の知人になるところでした。那覇とは違い地元の人たちが来るこじんまりとした居酒屋でじょーかーさんから「良い体験ができた」とお褒めの言葉をいただけたので良かったです。お友達パワーで得体のしれない沖縄の魚料理がサービスで出てきたりと満喫できました。

Day 1.

先述の通り、今年は別ミッションがあったためあまりセッションは聞けていません。また「takeaways とかないです」という事前情報を得ていたことから「無理して全部聞かなくてもいいんだ」と肩の力が抜けたのもあります。

Writing Weird Code

福岡 Rubyist会議 03 でキーノートをお願いしたぺんさんがキーノートになったことに爆笑しましたw 「きっと TRICK みたいなコードが出てくるんだろうなぁ〜」と思っていたら Self TRICK 2024 とかいうトチ狂ったこと(褒め言葉)をやりだしたので最高でした。トチ狂った中にも会期中の他セッションの前ふりをやったりしていて「シャレオツやなぁ」と感心しました。

drive.google.com

The grand strategy of Ruby Parser

jinroq.hatenablog.jp

この記事を書いた頃から Ruby Parser には興味がありました。が、何をどうしたらいいのか分からず悶々とした日々を過ごしていたところ Bison Slayer の登場により状況が変わりました。ruby-jp の lr-parser チャンネルで恐る恐る「ドラゴンブックの輪読会をやったらみんな参加する?」と聞いてみたところ、何名かが手を挙げてくれたので月に一回の頻度で主催することとなりました*1

ドラゴンブック勉強会に参加している時は「わからん…。パーサーなんもわからん…」だったのですが、今年のかねこさんの発表は非常に解像度が高いものでした。勉強会をやっている時は理解していないようでも、継続していれば身になっているんだな、としみじみ思いました。一年前には「本当にできるの??」と思っていたことが、着実に進んでいる様子が分かって今後が楽しみです。

speakerdeck.com

RubyKaigi 2024 Official Party

会場に着いてからどこのテーブルに行こうかふらふらしていたのですが、どこも知り合いで固まってそうで何か面白くなさそうだったので同じく一人でふらふらしている Alan Wu に「とりあえず肉焼こっか」と突然声をかけて拉致りました*2。テーブルについて振り返るとなぜかかていさんがいたので三人で肉を焼いていると、しおやま先生が来たり Maxime Chevalier-Boisvert, Peter Zhu, Vinicius Stock, Stan Lo が来たりと気づけば Shopify 勢に囲まれてました。よきかな。

わいわい
みんなでわいわい 1

わいわい
みんなでわいわい 2

わいわい
みんなでわいわい 3

Day 2.

この日も Meatup の参加者探しで会場を練り歩いていたのであまりセッションは聞いていません。

Leveraging Falcon and Rails for Real-Time Interactivity

最初ノイズがやたらと乗っていると思ったら昔懐かしのモデムのビープ音を流していて「あー、あったわぁ〜」と平成を思い出しました。

Does Ruby Parser dream of highly expressive grammar?

まじでびびったw Fukuoka.rb #333 Ninja Talk 大会Menhir is here! から着実に進捗が出ていて素晴らしいかったです。Lrama コミッター就任おめでとうございます🎉

speakerdeck.com

Lightning Talks

気になったやつだけ。

The Frontend Rubyist

Fukuoka.rb #352 に参加してくれた時に「LT 出してみたら?」と唆したら出してくれてたようで嬉しかったです。

speakerdeck.com

Rearchitect Ripper

いやー、悪い笑顔してましたねぇ〜w(褒め言葉)

speakerdeck.com

The test code generator using static analysis and LLM

これは個人的ダークホースでした。まさか Ripper の話の後に Ripper の活用例が出てくるとは思わんやん?

speakerdeck.com

Contributing to the Ruby Parser

Hamada.rb でお馴染みの S.H. さんの LT。Hamada.rb に度々参加していますが、進捗があるとその場でいつも話を聞けるので「あー、いつものやつやw」と聞いてました。銅鑼に阻まれて言えなかったこと、どこかで言えるといいですね。

speakerdeck.com

Day 3.

会場中を練り歩く業務から解放されたものの、普段の運動不足と睡眠不足が祟りこの日はずっとダルかったです。みんな疲れたらホテルで仮眠をとっていて、「なぜホテルを会場近くに取らなかったのか…」と後悔しました。

From LALR to IELR: A Lrama's Next Step

PSLR -> IELR の順で変えていくのかと思っていたら逆だったということをこの日知った。パーサーなんもわからん。Lrama コミッター就任おめでとうございます🎉

speakerdeck.com

Matz Keynote

20 年前に考えていたことがようやく実現するということで、欲しいものもすぐ出来るわけではないんだな、と OSS の苦労話を聞いてしんみりしたり。とりあえず Lrama と Prism が頑張っているから新しい文法を追加することは直近一年ではないとのこと。Lrama も Prism も頑張ってほしい。

RubyKaigi 2024 After Party

最後に「自社の若手社員を顔見知りに紹介する」というミッションがあったのですが、私一人だけホテルが別だったので単身 After Party 会場に乗り込みました。入口近くのテーブルになるせさんがいて目の前の席が空いていたので何も考えずに座りました。すると濃いメンツが集まってきて濃い話をしだしたのでそれはそれはとてもとても楽しかったです。若手社員の紹介は忘れてました。

楽しい楽しい濃いメンツ 1

楽しい楽しい濃いメンツ 2

楽しい楽しい濃いメンツ 3

楽しい楽しい濃いメンツ 4

まとめ

昨年は参加希望者が多かったことと参加したことがない若手社員がいたのでオンライン参加のみでした。やっぱり RubyKaigi は現地参加に限る。

廊下も川も大事。

KaigiEffect

かねこさんと Kevin Newton をキーノートスピーカーに迎えて福岡 Rubyist会議 04 をやります。

間もなくスピーカーを公開予定です。

*1:現在も参加募集は lr-parser チャンネルでやっています

*2:なお、これが Alan Wu とのファーストコンタクト